化粧品

薬機法を守りながら訴求する方法|uno WebCMに学ぶ広告表現のポイント

kanade.gyosei

【はじめに】

薬機法のNG表現に悩まされ「思うように広告が作れない!」という方におすすめの“薬機法クリアの良い広告事例”を解説します。

薬機法・景表法を専門に扱う行政書士として広告表現のチェックや構成分析を日々行っている私ですが、最近とても参考になるWebCMを見つけました。
unoの新WebCM「オフィスの壁をみて」篇です。

今回は、このCMの構成やメッセージ設計を専門家の視点から解説し、広告づくりや表現チェックのヒントとしてまとめました。
化粧品の広告制作に携わる方に非常におすすめのCMなので、この記事を読んでからぜひ動画を再度ご覧ください!


🎬 動画の概要(ざっくり解説)

  • 男性向けスキンケアブランド uno(ウーノ)「オールインワンシリーズ」 の新CM
  • テーマ:好印象の決め手は“うるおい肌”への気づき
  • 乾燥に気づき → ケア → 印象アップ、という自然なストーリー展開
  • 舞台はオフィス。出演は 山﨑賢人さん
  • 該当動画:
    https://www.youtube.com/watch?v=H1-uP7aDmqQ

🧑‍💼 ストーリー構成と広告表現のポイント


① オフィスの「壁」に気づくシーン

主人公(先輩社員・山﨑さん)が、事務所の壁の “塗装が剥がれたボロボロの状態” を見て
「大丈夫か?」と一言。

◆薬機法への配慮

  • 舞台はオフィス、対象は壁の塗装 → 薬機法の適用対象外で問題なし

◆ねらい

  • “荒れた壁” → “肌の乾燥・荒れ” を想起させる
  • ネガティブな気づきを自然に起こし、後の肌ケア訴求につなげる構造

② 後輩社員の「自分ごと化」

後輩社員が、自分の頬を触りながら
「もしかして俺も……?」と乾燥に気づく。

◆分析ポイント

  • 広告で最も重要な“自分ごと化” を短時間で実現している
  • 肌の状態を“本人の気づき”に委ねており薬機法的にも安全

③ 先輩からのアドバイス

山﨑さんが後輩に寄り添いつつ、「好印象はうるおい肌から」

◆薬機法への配慮

  • 「好印象」 は客観的な効果を断定しないためOK
  • 効果効能に踏み込まず、印象の話に留めた設計

④ メッセージ提示 — “塗りました”

「塗りました!」の台詞と共に、壁が金色に変化。

◆薬機法への配慮

  • 「塗った事実」のみ を伝えているためOK
  • 効果効能の表現には触れていない安全設計

◆本音としての狙い

  • 映像では、“白くボロボロの壁 → 金色で美しい壁”という変化が描かれている
  • “使ったら綺麗になるのかな?” という消費者の想像を自然に引き出す狙いがある
  • 法令を守りながら、最大限のクリエイティブを実現する設計

【まとめ】

化粧品の広告作成では、表現できる効果に制限がある、医師など医薬関係者の推薦ができないといった規制がありますが今回取り上げたunoのCMは、

  • 薬機法に抵触しない言葉選び
  • 消費者の気づきから行動への自然な誘導
  • 映像で魅力を伝える巧みな構成
    に優れた事例です。

化粧品メーカーの広告制作担当者にとって、参考になるポイントが多いCMだと感じました。


📩 さいごに

薬機法を守りながら、これまでにない魅力的な表現を生み出したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
法令遵守とクリエイティブ性の両立を、専門家として全力でサポートいたします。

あなたの広告づくりを支える “強い味方” になります。
全国どこからでもご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

薬事広告アシスト
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薬機法専門行政書士
化粧品メーカーで広告ライティングを行っていた経験のある行政書士がチェックを担当いたします。 薬機法専門行政書士の知見を用いて「女性向け商材の販売側」「消費者側」の気持ちに寄り添いご提供させていただきます。
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